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今回は、なぜか前回と前々回のエントリを足してゴチャマゼにしたようなタイトル。なんだか安直でわかりにくく、はたまた七面倒くさそうな。最初にもう謝っておきます。
じつは、前々回の「テーマパークと遊園地」のつづきを書こうと思ったのですが、途中、ナルニア国物語について書いたこともあって、いろいろと思うところもありインスパイアされることもありまして。 前々回のエントリでテーマパークとは何ですか?という定義論について、アメリカ版のWikipediaの「アミューズメントパーク」の項目にある解説として、『テーマパークは「建築物やサインやランドスケープ(環境構成)を使って、ひとびとが(日常とは)異なった場所や時間に入り込むように感じるのを助ける」と説明し、テーマパークはしばしば「特定の物語を語ることを扱った、いろいろな“ランド”(やセクション)を有している」』というのを引用しました。 ところで本題の前に、世界初のテーマパークはそもそも何処なの、という点に関して。 これはいろいろと意見があるのだと思いますが、ひとつはウォルト・ディズニー自身も参考にしたデンマーク、コペンハーゲンの「チボリ公園(1843〜)」。またアメリカでは「ナッツベリーファーム(1968〜)」が、そのおおもととなる1920年代からのヒストリーによりアメリカで最初のテーマパークであると主張しているそうです。 ですが、まあ、本格的なテーマパークは、1955年にオープンしたアナハイムのディズニーランドということでいいでしょう。 では、そのディズニーがディズニーランドをどうしてテーマパーク足らしめたのか? これについては色々と意見や見解もあるのでしょうが、また複数の要素が複合されてはいると思いますが、ひとつには『プロダクションデザイン』ということが大きな要素としてあげられるのではないかと、僕は思っています。 プロダクションデザインはもちろん映画製作上の用語ですが(モノづくり上の言葉とは若干ニュアンスが違います)、つまりセットや小道具などの美術、キャラクターデザインから衣装、背景まで作品上に構成されるデザイン制作全体を示していると理解しています。(僕は専門家ではないので間違っていたらゴメンナサイ) 僕なりに要約すれば、スクリーンの中で観客が目にする世界、役者が演じる世界をデザインすること。 ディズニーはアニメ製作会社であり映画製作会社であるわけですが、つまりディズニーランドを、その世界観を表現し、またそのなかでゲストが楽しんでもらう世界として、自らが得意とするプロダクションデザインを大いに活用することによりテーマパーク足らしめた、という理解です。 わかりやすい話でいえば、遊園地の遊具(アトラクション)は遊具製作会社があって、遊園地には基本的にその製品のまま設置してしまうことが多かったのですが(いまは日本でもだいぶパークごとに工夫されていますが)、ディズニーはアトラクションそのものをつくり込んでプロダクションデザイン化した(用語の使い方がおかしいかも知れませんが)。 また、環境構成という意味合いでは、ご存知の方も多いと思いますが例えば2階建ての建物を造る場合、2階部分を実際よりはスケールダウンするとか視覚効果的なパースペクティブをうまく使うとか、また古いという設定のものを古く思わせるために“エイジング”という手法を使うとか、いろいろと映画のプロダクションデザインの手法を使ったわけです。 まさに「ひとびとが(日常とは)異なった場所や時間に入り込むように感じるのを助ける」ための方法論を形づくったのがディズニーであり、それによって現代的なテーマパークが誕生したというわけですね。 それは手法の問題じゃあないの、と言う方もいらっしゃるかも知れませんが、このデザイン=アートの問題はおおきいんですね。 映画のプロダクションデザインは、基本は騙しのアートワーク。 スクリーンのなかで構成されたデザインを、いかにリアリティあるものとして見せるか、というものです。 逆にいえば“気持ちよく騙されて下さい”というものだと、僕は勝手に思っています。 それをテーマパークに置き換えた場合、例えば外国の風景にしても歴史的な建物や内装にしても、いくら忠実に本物らしく一所懸命つくったところで、所詮は気持ちよいリアリティは感じない。ある意味、お金をかけて本物にこだわればこだわるほど、投資における費用対効果としては間違いであると思われるわけです。 ましてや空想やファンタジーの世界であれば、なおさらです。 テーマパークを優れたテーマパーク足らしめるには、いかにプロダクションデザインにおけるアートワークの技術や能力が高いかにかかっているといっても過言ではない。 今回、このようなことをあらためて僕に思い起こさせてくれたのは、じつは前回のエントリで書いたように「ナルニア国物語」を観たからなんですね。 前回のエントリでも触れたように、日本では特殊効果の出来に対して不評を言うひともいるようですが、この映画、製作費には1億8千万ドル(210億円)もの巨額な費用がかかっている。(ちなみにロード・オブ・ザ・リングは3作で総製作費340億円といわれています) ハリウッド映画の製作費の場合、製作費が大きくてもウン10億もの物凄く高額のギャラを必要とする俳優を使っているケースなどもありますが、ナルニアではそんな高額俳優は出て来ないですね。 ということは、ロケ費用も大きいでしょうが、僕は、おそらくですがプロダクションデザインに敢えてとてもお金をかけてしまったのでは、と推測しています。 CGの特殊効果、ポストプロダクションにも多額の費用がかかっているかも知れませんが、映像制作的には最近には珍しくセットや小道具を用いたプロダクションデザインを重視したように感じられるのです。 またそれが逆に、ポストプロダクションを大胆に多用したと思われるロード・オブ〜よりも、日本のファンタジー映画ファンに迫力に欠けると言わしめる部分もあるのでは、と僕は思うのですけれど。 まあそれはともかく、ナルニアはディズニー作品でもあるし、このプロダクションデザインのつくり方の点からもテーマパークに通じて行くような、ディズニーらしい美しい世界観づくりを行った映画なのでは、と感じるのは僕だけでしょうか。(僕だけかな) 映画製作におけるCG映像の多用やポストプロダクション技術の圧倒的な進歩の点についていえば、このセット美術やアートワーク等の洗練さや工夫、努力よりも、いまでは遥かに圧倒的な迫力の映像がつくられてしまいます。 それを考えると、またそれに見慣れ、それを素晴らしいと感じすぎる観客が一般的になればなるほど、敷衍して空間や環境性における“騙しのリアリティを追求する”テーマパークづくりもこれからはますます難しいのだろうなぁ、とも思ってしまいます。 つまり、テーマパーク=ちゃっちい、とか安っぽいとかとの、果てしなき戦い。 僕は、ナルニアの「街灯あと野」のシーンが安っぽいセットかどうかよりも、その物語世界におけるシーンとしての美しさや自分の感性にとっての好感度を支持します。 どうも今回もまとまりのない、だらだらとしたエントリになってしまいました。 ひきつづき、「テーマパークと遊園地」についてはもう少し考えてみます。 (d-mateさんのブログの9月6日の記事からも少し触発されたことを最後に付記しておきます) 《WDW旅行記シリーズ》をお読みになりたい方は、メニュー内の『旅行記コンテンツ(目次)』からか、ここから「目次」のページに行くと、各ページごとにお読みいただけます。 もしコメントをいただけるようでしたら、とても励みになります。 人気ブログランキング参加中!!面白く読んでいただけましたら人気blogランキングへワンクリックお願いします。
by oldwdwfan
| 2006-09-07 17:01
| テーマパーク雑感雑考
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