目次とリンクなどなど
カテゴリ
全体 WDW旅行記1999 WDW旅行記1996 WDW旅行記1993 WDW旅行記1991 WDW旅行記1990 WDW旅行記1988 WDW関連ニュース WDW旅行記番外編 テーマパーク雑感雑考 WDWアトラクション WDWリゾート&ホテル WDWトリビア解析 Disneyニュース/話題 その他のオーランドの話題 海外旅行あれこれ編 都市をめぐる話 その他 コンテンツ(目次) 未分類 以前の記事
2012年 03月 2011年 03月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 フォロー中のブログ
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ピクサーとディズニーの元(現役を含む?)アーティストやイマジニアが2月から立ち上げている、ディズニーパークについての意見を表明するブログ「Re-Imagineering」が、アメリカのディズニーパークマニアや関係者の間で話題になっています。
※“イマジニア”とは、ウォルト・ディズニーがディズニーランドを造りあげたときに集められたアーティスト、建築デザイナー、アトラクションのクリエイターなどを総称して命名された、ディズニーパークの作り手たちのことです。 このブログについては、僕も先月にブログが始められた当初に、あるディズニーパーク関連の専門サイトを通じて知って以来とても注目していたのですが、最近、フロリダ・オーランドのオーランド・センチネル紙で取り上げられたこともあって、ディズニーパーク・マニアの間でも知られることとなったようです。(オーランド・センチネル紙で取り上げられた件については、いつも貴重な情報を紹介しておられるfujiwaraさんのブログで知りました) さて、この「Re-Imagineering」、ブログの冒頭に『ディズニーのテーマパークについて、情熱的なピクサーとディズニーの専門家が過去のイマジニアの失敗をカタログ化し、指示できうる実際的な解決策を提供するフォーラム‥‥‥(中略)パークから失われている驚きと魔法を回復することができることを望んでいます』とあるように、ディズニーパークを愛する専門家の目からの意見、提言であふれています。 すべてが強い批判やダメだしの意見ばかりというわけではないのですが、特にこの10年ぐらいの間にディズニーパークで行われたリハブやリニューアルについては辛口の意見が多く、オーランド・センチネル紙で紹介されたようにエプコットのホライズンのリニューアル(ミッション・スペース)への否定的な評価や、1999年から設置されているスペースシップ・アースの横に立てられた巨大なミッキーマウス・アーム、2003年からのMGMスタジオのやはり巨大なミッキーのソーサリーハットのオブジェなどへの、“場違い”“雰囲気を壊す”といった強い批判的意見が掲載されています。 このように、近年のディズニーパークに対する辛口の意見表明の場となっているこのブログ。 それはそれで興味深いのですが、ディズニーパークを愛するピクサーやディズニーの専門家たちの本当の意図や心は、ウォルト・ディズニーのテーマパークに対するこころざし、あるいは1980年代頃までのディズニーパークとそれを造ったイマジニアの輝きを再び取り戻したい、ということのように僕には思えます。 例えば「The Disney Parks:Haute or Not?」という記事には、こんなことが書かれています。 『ディズニーランドはテレビネットワークでもないし、出版の下請けでも、映画配給会社でもありません。パークに品質を配分して下さい。そうすれば投資が、生涯顧客と熱心なファンというかたちで返ってくる、ということが起こるでしょう。 (中略) ディズニーの顧客は、(ディズニーパークで)従業員と話し、ディズニーのクルマやボートや汽車に乗り、ディズニーのトイレを使い、ディズニーのテーブルについてディズニーの食べ物を食べます。それらのすべてがディズニーを象徴しています。これらは、ディズニー社が手を抜くための絶好の機会ではないのです。 人々は、実際、ディズニーのロゴに抱きつくためにお金を払っています。ディズニーパークは、ディズニー社の巨大で公共的な大使であって、単なる収益マシンであるべきではないのです。パークはディズニー・ブランドの公に向けた顔であり、常にベストで見えるべきなのです(後略)』 以前のディズニーパークが良くて現在のパークはダメだ、と主張しているのではなく、果たして現在のディズニーパークは、ウォルトの時代やその遺志を引き継いだ時代、あるいは80年代の黄金時代のように、すべてに質の高いものを提供するパークであるのか、という問いを投げかけているのかも知れません。 実際、ピクサーの作品制作の総責任者で、今回の買収によってディズニーのフューチャー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーとウォルトディズニー・イマジニアリング社(Walt Disney Imagineering:ディズニーパークのアトラクションなどを生み出している会社)のチーフ・クリエイティブ・アドバイザーにも就任したジョン・ラセターをはじめ、いまのピクサーやディズニーのアーティストたちは、子供時代をディズニー・アニメとディズニーパークに心を躍らせて育った世代です。(ジョン・ラセターのディズニー社の役職就任については「ジョン・ラセターはディズニーパークをどう変える?」を参照して下さい) だから、どうも近年のディズニーパークのおおげさにいえば混乱ぶりには、どうしても何とかしたいという気持ちが強いのでしょう。 オーランド・センチネル紙でも触れられていたミッション・スペースを扱った記事のなかでも、『(最近の)ディズニーの事務方は、ゲストがスリルを欲しがっていると決めつけている』と批判しています。 これは確かに、この数年で例えばWDWでリニューアルされたり新規に導入されたアトラクションに、スリル系のものが多いのを見てもわかります。 テーマパークの収益性については何かと課題になることが多いわけですが、この「Re-Imagineering」での記事の書き手たちの主張は、ディズニーパークには収益だけでははかれない、それ以上のものが必要であるし、それが提供できるからこそディズニーパークたる所以だ、ということなのだと思います。 ディズニーならそれができるし、またそうでなければいけない、と。 「Those Were the Good Days」というタイトルの記事に、こんな内容が書かれています。 『メインストリートUSAは、あなたがほんの少し本当に、ノーマンロックウェルが描くアメリカが存在したと信じることのできた場所。風変わりな想い出の喚起。それは、あなたが前世紀のアメリカへより親切により優しく戻りたいと望む、記憶の感覚作用がある場所でした。 (中略) そこに時間というものがあると思うのは、メインストリートUSA(にあるお店)で実際に女性のランジェリーを目にしたり、ファインアートや特別な自動車用品を見つけたりするときです。 いま現在、そこにあるのは、目の届く限りに並べられたTシャツやキーホルダー、ぼやけたものが詰めこまれた商品。 (中略) フロンティアランドで、どうしてディズニープリンセスの服がひと揃い売られているのですか?』 「Re-Imagineering」というブログサイトは、あくまでディズニーパークについて議論するための、おそらく何百もある“非公式サイト”のうちのひとつですし、ディズニー社もそう言っているそうです。 しかし、ピクサーとディズニーの専門家たちの意見表明は、決して影響力がないとは言えませんし、またアメリカのディズニーパークマニアたちの間で現実に話題となっているようです。 実際、ディズニーパークは、今後の“リ・イマジニアリング”に向けた大きな転換期に来ているのかも知れません。 日本にも、テーマパークやディズニーパーク好きの方がかなり多く存在するのだと思いますが、どうも本質的に深く突っ込んだ意見の表明や議論をネット上で行うという環境にはないようですけど。(まあ、それはそれで日本らしいのだろうけどね) なお、今回ご紹介した「Re-Imagineering」の引用、日本語訳につきましては、もし誤りなどがありましたら、それは英語のからきしダメな僕にすべて責任があります。 《WDW旅行記シリーズ》をお読みになりたい方は、メニュー内の『旅行記コンテンツ(目次)』からか、ここから「目次」のページに行くと、各ページごとにお読みいただけます。 もしコメントをいただけるようでしたら、とても励みになります。 人気ブログランキング参加中!!面白く読んでいただけましたら人気blogランキングへワンクリックお願いします。
by oldwdwfan
| 2006-03-23 14:11
| テーマパーク雑感雑考
|
ファン申請 |
||