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前回、前々回と「カリブの海賊」についてのよもやま話を書きましたが、今回はそのコメントへのお答えの中でも触れたように、「It's a Small World」についてです。
ウォルト・ディズニーが直接、製作に関わった、つまりウォルト時代のオールド・アトラクションのなかでも、とりわけ不思議なアトラクションであるこの「It's a Small World」。 さぞかし、トリビアのたぐいも多いのだろうと思っていましたが、これが以外と少ないようなのです。 そもそも、不可思議な(と僕は感じているのですが)アトラクションという印象がはずれで、実は単に、非常にシンプルなアトラクションというべきなのか、どうもいまいち良くつかみきれない。 TDLやWDWで、これまでに何回このアトラクションに乗ったのかも忘れるぐらいですが、やはりどうも納得していないというか(アトラクションに納得というのも、ちょっと変ですが)。 一般的に、アトラクションの基本的な構造というのは、大きくは『プレショー:メインショーに入る前の事前情報を伝えたり、導入部だったりの小さなショー』『メインショー:アトラクションの本編』『ポストショー:メインショーを出た後の展示だったり、場合によってはショップだったり』というのが普通です。 もちろん、小規模のアトラクションでは、『プレショー』や『ポストショー』が省略されている場合もあります。 そして『メインショー』のなかにも、アトラクションの方式にもよりますが、ストーリーや体験内容の流れや起承転結などがあって、ゲストはその流れに身をまかせて楽しむというのが基本だと思います。 例えば、前回に取り上げた「カリブの海賊」では、僕なりの把握している流れについて触れてみました。 しかし、「It's a Small World」には、この基本的な構造や流れがまったく当てはまらない。 ゲストはウォーターライドのボートに乗ると、あの有名な「It's a Small World after all‥‥‥」のリフレインに身をゆだねて、5大陸のゾーン(乗降場を含め6つのゾーン)を巡るわけですが‥‥‥。 以前にも旅行記のなかでも触れましたが、この「It's a Small World」はもともとは、1964年にニューヨークで開催された「ニューヨーク世界博」のパビリオンのために、ディズニー社が製作したもののひとつです。 このパビリオンは、ペプシ・コーラ社がユニセフのために出展したアトラクションで、“世界の子供達の福祉のため”というようなテーマが初めからあったのだろうと思います。 このアトラクションの製作をディズニーが引き受けた時は、すでに博覧会オープンまで1年足らずという時期で、時間がなかったせいかウォルト・ディズニーはこのパビリンのデザインを元ディズニースタジオのアニメーターで、当時はWED(ディズニーランドの製作チーム)の一員だったマーク・デービスに任せたということです。 つまり、多くのプランナーやデザイナー、演出家がアイデアを協議したり練ったりしてデザインしたものではなく、ひとりのデザイナーがウォルトのアイデアを受けて、独自の感性で創作したものだったということでしょうか。 ひとりの人間のインスピレーションが“世界を描いた”というところに、このアトラクションの独特の不思議さがあるのかも知れません。 もうひとつ、このアトラクションの重要な要素に、先ほど触れた音楽の効果があります。 「It's a Small World」の唄と音楽は、言ってみれば始まりも終わりもない。どのゾーンのどのシーンからも流すことができ、ゾーンを移動していっても違和感なくつづくような音楽として創られたということです。 作曲は、あの「メリーポピンズ」で有名なシャーマン兄弟で(ディズニーの様々な楽曲のなかでも、シャーマン兄弟のものは僕はとても好きです)、彼らに対してウォルト・ディズニーは、 「僕が欲しいのはね、普遍的なテーマで、かつ、どんな国の言葉でも歌えて、しかもどんな楽器でも演奏できる、っていう要素を全部揃えた歌なんだよ」(「ウォルト・ディズニー」ボブ・トマス著) という要求を出したそうです。 ひとりのデザイナーの感性が創り上げたデザイン、そして起承転結をもたない音楽の効果、どうもこれらが融合して、この不思議な(もしかしたら、とらえどころのない)アトラクションが出来上がっているようです。 さて、ニューヨーク世界博が終了したあと、「It's a Small World」はアナハイムのディズニーランドに移設されました。 博覧会ではパビリオンの入り口に巨大な塔があり(残念ながらどんな姿かわかりません)、ウォルトはこれも移設したかったそうですが、結局これは叶わず、その代わりに現在のディズニーランドにおけるアトラクションのファサード(建物の前面の部分のことです)が造られました。 これは、世界の著名なシンボルを抽象的に表現して構成したものだということですが、このとても美しくデザインされたファサードは、残念なことにディズニーワールドのMagic Kingdomでは再現されませんでした。 それが何故なのかは僕には良くわかりませんが、Magic Kingdomのものは城壁風のファサードをバックにして、前面に中世風のカラフルなテント小屋を建てた、こぢんまりとしたこれはこれで可愛らしいデザインになっています。 「It's a Small World」について、その成り立ちから少したどってみました。 このアトラクションは、289人の子供の人形のオーディオアニマトロニクス(その他を含めると553体になるということです)、最も長い距離をもったライドであることなどなど、実は小規模のアトラクションなどではなく、とても大型のアトラクションであるのですが、ゆらゆらとボートに揺られ(実際には水中に軌道があるのでゆらゆらとは揺れませんが)、あの唄や音楽を聴きながらあっという間に世界を巡ってしまう、そして何故か行くたびにまた乗ってしまう、やっぱり不思議なアトラクションです。 《WDW旅行記シリーズ》をお読みになりたい方は、メニュー内の『旅行記コンテンツ(目次)』からか、ここから「目次」のページに行くと、各ページごとにお読みいただけます。 もしコメントをいただけるようでしたら、とても励みになります。 人気ブログランキング参加中!!面白く読んでいただけましたら人気blogランキングへワンクリックお願いします。
by oldwdwfan
| 2005-10-31 18:34
| WDWトリビア解析
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