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ディズニーMGMスタジオには、みなさんご存じの「スターツアーズ」があります。
アトラクションとしてはTDLのものと全く同じなので、まあ英語バージョンで楽しむ、といったところでしょう。ただし、建物の外観やアトラクションまでのアプローチは異なっていて、こちらはイォークの住む森林惑星の雰囲気ですが。ところで、この1990年ごろというのは、世界中や日本でシミュレーター(Motion Ride Simulator)のアトラクションが流行り始めた頃なんですね。その流行をつくりだしたのが、このスターツアーズといっても良いのではないでしょうか。 そもそもモーション・シミュレーターというのは、もともとがフライトシミュレーターという飛行機のパイロット訓練用のシミュレーションマシンを、少し簡単にしてライドアトラクション用のマシンにしたものなんです。おそらく最初の本格的なモーション・シミュレーターのアトラクションは、カナダ・トロントのCNタワーのアミューズメント施設にあるものだと思います。ちなみに、このトロントCNタワーの展望台にある透明ガラスの床は、地上から342メートルもの高さがあって、そのうえに立つととても怖いですよ。(高所恐怖症の方は無理です。びびります) スターツアーズのシミュレーターは、このCNタワーのものと同タイプのものを使っています。 現在は様々なタイプ、方式のものがあるようですが、このCNタワーやスターツアーズのシミュレーターはもとのフライトシミュレーターの方式を受け継ぎ、キャビン(中に客席のある箱)を6本の足で支えながら、その足が油圧でコントロールされて伸縮し様々な動きをつくり出すものです。 つまり映像に合わせたコンピュータコントロールにより、ある足は油圧で伸ばし、別の足は縮めるなどして、キャビンを傾けて旋回する感覚を出したり、急に前のめりにさせて墜落するような感覚をつくり出したり、伸ばした足を急に縮めてガクンと急停止を演出したりするわけです。 だいたいこういったシミュレーターのアトラクションは3分から5分ぐらいと、演出時間の短いものが多く、スターツアーズは4分30秒ですよね。これはなぜかというと、これ以上長くすると、人によっては酔うというか気持ち悪くなってしまうためなんです。 また僕は個人的には、このスターツアーズのような宇宙ものの素早い動きは、乗っていて心地よいのですが、ゆらゆらするような緩やかな動きを出す内容やストーリーのものは、よけい気持ち悪いし、アトラクションとしても失敗のような気がします。 例えば、EPCOTの「ワンダー・オブ・ライフ」にあった、ミクロの決死圏のように体内をミクロの大きさになって行く「Body Wars」とか。(ワンダー・オブ・ライフは、全面的なリニューアル?のため閉鎖のようですね) あと、シーワールド・フロリダには海底探検がテーマのシミュレーターのアトラクションがありますが(まだあるのかな)、これも海中のゆらゆら感がかなり気持ち悪かった記憶があります。 USFにはシアター式のモーション・シミュレーター(つまり映画館の座席がシミュレーターになっている方式)の「The Fantastic World of Hanna-barbera」という宇宙家族などで懐かしいアニメのアトラクションがあって、これは楽しくて結構、好きだったですね。(今はJimmy Neutron's Nicktoon Blastという、やはりアニメのアトラクションに替わっていますが、僕は未体験) それから、大がかりなシミュレーターのアトラクションとしては、この1990年当時にはまだなかった、あの「バック・ツゥ・ザ・フューチャー・ライド」があります。これは、一説には開発・製作に100億円以上がかかったという話もあり、できた当初はおおいに話題になりました。(USJで体験済みの方も多いですよね) そのほか、USF隣りのユニバーサルの第2パーク「Islands of Adventure」にある「スパイダーマン」のアトラクションは、ライド・シミュレーターの進化系アトラクションといって良いですね。 こう見てみると、どうもシミュレーター系のアトラクションではユニバーサルの勝ちかなって気もしますが、それでもディズニーのスターツアーズは、テーマパークにおけるシミュレーター系のアトラクションの原点、金字塔といっても過言ではないと僕は思っています。 (つづく)
by oldwdwfan
| 2005-07-01 15:48
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